世界には「ペンキ屋が入った」「フローおばさん(Aunt Flo)が町にいる」「shark week(サメの週)」「深紅の波をサーフィンする」など、5,000以上の月経のスラング(婉曲表現)があります。
しかし、月経の婉曲表現は侮辱的だったり不快な表現を含んでいる場合があり、月経に対するスティグマを助長しています。
今回、INTIMINAの呼びかけで、本物の画家、サメの専門家、フローという名のおばさん、サーファー、海軍の軍事史家、リンゴンベリージャム職人、イチゴ農家などの人々が集まりました。
共通点は何でしょうか?
彼らはみんな「人(の職業、の名前、の行動)にまつわるスラング」で、言ってしまえば各国の「ヒト科月経スラング」の代表者です。月経の俗語を体現した人たち、と言っても良いかもしれません。
彼らは「月経」と言うキャンペーンを始めました。月経のスラングに使われた、それぞれの職業や専門家、該当人物たちが、自分たちに関係する月経の婉曲表現を口にした後に、有害な月経のスラングをやめるよう世界中に呼びかけ始めたのです。
一見無害に見えるかもしれませんが、月経を婉曲的に表現することは、オープンな会話を妨げ、月経を取り巻く偏見やタブーを助長させます。世界中で使用されているスラングの多くは、月経を恥と結びつける否定的な意味合いを持ち、何世代もの女性が月経を隠す必要があると感じ、月経の健康について話し合うのを避けています。
INTIMINAは月経のタブーを取り払うという継続的なミッションの一環として、月経にまつわるスラングと戦うのに最も適した人は、月経に関する婉曲表現であると考えました。そうです、生理婉曲主義を体現する実在の人物たちが、すべての人に生理を生理と呼ぶことを求める世界的なムーブメントの顔なのです。
世界の月経にまつわるスラングと、今回キャンペーンに参加してくれた人たちを紹介します。
イギリスの月経スラング「ペンキ屋が入った」として参加したのは、イギリスの画家・装飾家のジャスティン・ボーエン。
アメリカのスラング「フローおばさんは町にいる」として参加したのは、アメリカに在住のおばさん、フローレンス・デニアウ。
スウェーデンの月経スラング 「リンゴベリー週間」として参加したのは、スウェーデンのリンゴンベリージャム生産者リヴ・パルムブラッド。
英語圏で使われるスラング「赤い波をサーフィン中」として参加したのはオーストラリアのサーファー、ネイト・サットン。
フランスで使われるスラング「イギリス人が上陸した」として参加したのは、フランスの歴史家Iris Pupella-Noguès。(このスラングはワーテルローの戦いとイギリスの軍服の色にちなんでいる)。
英語圏で使われるスラング「サメの週間」として参加したのは、南アフリカのサメ研究者、Sophumelela QomaとNico Booyens
イタリアで使われるスラング「I have my things」として参加したのは、高級ワインをこよなく愛するイタリアのコレクター、アレッサンドロ・セシーニ。
ドイツで使われるスラング「ストロベリーウィーク」として参加したのは、イチゴ農家のフィル・ボディントン。
彼らは先ほど紹介したINTIMINAのショートフィルムに出演しています。このショートフィルムでは、それぞれのスラングを代表する職業、人物が、スラングを言う前に自分の属性を表現しています。そして、他のすべての月経スラングと全世界の人々に、有害な俗語をやめ、月経を月経と呼ぶようにと呼びかけています。
Justincredible Plasteringのペインター・装飾家であるJustin Bowenは、次のようにコメントしています。
「私の業界では、みんな月経のことを話しません。パートナーが亡くなり、娘の世話をするようになって初めて、月経に関するオープンな会話の重要性に気づきました。そして今、夫として、父親として、この偏見をなくす手助けをする責任を感じています。INTIMINAのキャンペーンに参加できることを誇りに思いますし、私にとって身近な活動です。Just Say Period.」。
INTIMINAグローバルブランドマネージャー、Dunja Kokotovićのコメントです。
「月経は普通のことですが、世界中で5,000以上のスラングが使われており、オープンな会話を普通にするためには、まだまだ長い道のりが必要なのです。INTIMINAは、この問題に光を当て、月経に関するオープンな対話を促すことでスティグマを根絶するための一歩を踏み出すために、Just Say Periodを作りました。」
INTIMINAの婦人科医、アンズワース博士のコメントです。
「INTIMINAがこのような重要なテーマに取り組んでいることを嬉しく思います。生理を婉曲的に表現することは、月経にまつわる長年のスティグマを永続させます。多くのスラングは、月経を恥と結びつける家父長的イデオロギーに由来する非常にネガティブな意味合いを持っています。このような婉曲表現が使われ続けることで、新しい世代の女性たちは自分の月経についてオープンに話すことができず、困ったときに助けを求めるのが遅れてしまうことがよくあるのです。人口の50%以上が月経を経験し、残りの50%は月経がなければここにいないのですから、「月経」や「生理」という言葉を使うことを恥じるべきではありません。」
INTIMINAは、現在進行中の「Seen + Heard period positivity」キャンペーンの一環として、Just Say Period(月経と言おう!)を作成しました。Seen + Heardは、世界中で月経の健康の可視性を高め、月経の健康についての会話をオープンかつフラットにし、偏見に取り組み、自分の健康状態についての認識を高めることを目的としています。
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